Exclusive 対談 Vol.01

FRESHTHINGSプロデューサーの鈴木裕之と、様々なカテゴリーのキーパーソンがプロジェクトの裏側まで語る。

FRESHTHINGS X PEANTUS

スヌーピーのヨーヨーが発売されますが、思い入れなどありますか。

鈴木 裕之 (以下H):僕は子供の頃からスヌーピーが好きで、ガチャガチャだったか・・・何かのオマケだったか・・・定かではないのですが、スヌーピーのヨーヨーを手にしたのがヨーヨーのスタートなんです。なのでその辺の記憶をはっきりさせたくて、ヨーヨーコレクターの柳さんに相談したのが、今回の始まりなんです。

H:柳さんにはよくヨーヨーの事で質問したり、古いヨーヨーの写真や資料を借りたりしてます。今回もスヌーピーのヨーヨーを作るにあたり、幾つか資料を送ってもらいました。

高志 (以下Y):そうね。やはりモノには歴史や思い入れがある訳だから、ルーツをたどったりすると面白い発見もあったりするしね。

裕之君に相談を受けた時に大体「これかな」というのがあって、その資料を送った訳だけど、どうだった?

H:はい、恐らくこれです。子供の頃なのでもっと大きかったかな?とか。もっと色が・・・とか思ったんですが・・・。柳さんから「当時はこのヨーヨーしか無い」と言われちゃったので、まぁそうかなと。(笑)

柳さんはなぜヨーヨーのコレクションを始めたのですか。

Y:小学生の時に大流行した(1980年)コカ・コーラヨーヨーがヨーヨーとの出会いで、中学生の時にコカ・コーラヨーヨー大会(1984年)で6回優勝しちゃって・・。そこで完全にヨーヨーの魅力に取り付けれ、それ以降ヨーヨーの収集もはじめる事となりました。

H:なぜそこでプレイヤーの道に進まなかったんですか?

Y:僕らの頃は、今ほどヨーヨーも進化しておらず、コレクションとして集める以外に関わる道がなかったんだよね。まぁ本格的に収集し始めたのは20才頃なんだけど。

話を戻します。今回のスヌーピーヨーヨーの特徴などあれば教えてください。

H:はい。1言で言うと、ヨーヨー色の強いヨーヨーです。

Y:デザインを見たらヨーヨープレイヤーは勿論、僕ら昭和にヨーヨーを楽しんだ世代にはサブタイトル見て「おー」と思うかも。

H:実はスヌーピーのヨーヨーを作るにあたり、最初は子供にも遊んでもらいたいという思いからスタンダードなデザインにしようと考えたんです。JOECOOLなどを使った。でもそれは安直だなと思い、ターゲットを自分や自分より年配の人に向けようと考えました。そもそも「懐かしい!」からスタートしているので。

で、柳さんの資料を見ると、やはり昔からスタンダードなデザインが多いので、ますますこれじゃないと。僕なりに考えた焼き回しがしたいなと。

Y:裕之君に渡したヨーヨーはアメリカ製のホールマークのスヌーピーヨーヨー(1970年代~1980年代に流通していた) で、フェスティバル社のヨーヨーと同型のヨーヨーだね。このヨーヨーの特徴は、当事玩具でヒットしたポケットゲームに似せたヨーヨーで、小さなボールを穴に入れて遊ぶヨーヨー・・・。
それから、ジョークールなどのキャラクターが画かれたデザインのヨーヨーは、これはトーナメントタイプで実際にプレイするのに向いているデザインになってるんだよね。スヌーピーヨーヨーはそのキャラクター誕生の1958年以降、アメリカ国内で多種に渡り生産されたけど、代表的なのは画像のヨーヨーで・・・(話続く)。

H:分かりました、柳さん(笑)話止まらないですね。

Y:スヌーピーがヨーヨーで遊んでるデザインもあるけど、それじゃ面白くないの?

H:ん~。もう少し癖が欲しいと思ったんでしょうね。山のようにある資料(イラスト)から結構な時間をかけてピンとくるイラストを探したのですが。

柳さんが言うように最初はスヌーピーがヨーヨーで遊んでるイラストないかな・・・と思って探していたんですけど、そのうちスヌーピーがヨーヨーのトリックやってるイラストないかなと持って、まぁそんなイラストあるわけないんですけど。

で、閃いちゃったんですよ!トリックにちなんだイラストにしようと。ヨーヨーのトリックで一番有名な「犬の散歩/WALK THE DOG」とか。

そこからは資料探すの楽しくて楽しくて。ワクワクしながら探しました。

Y:最初にデザインの内容聞いたとき、僕もワクワクしたよ。「面白い!」って思った。スヌーピーに限らずトリックに見立てたデザインのヨーヨーは存在しないからね。トリックのイラストが書かれたデザインは結構存在するけど。

H:マニアックな情報ですね。(笑)

デザインは決まって後はスヌーピーの良さ、と言うか、深みと言うか・・。スヌーピーが好きな人がヨーヨーを見て「解ってる」て思われる様にしたいなと思ったんです。

Y:そこ大事だよね。好きな人が見てがっかりする商品は欲しくないし。

H:日本はジャンル問わずこういうコレクターが多いんですよ(笑)

で、メディコム・トイ社に相談しました。

僕の中でメディコム・トイ社は日本で一番キャラクターを上手に表現する企業だと思っています。担当者に、スヌーピー好きな人が「あーこれいいな」って思える商品にしたいとストレートに相談しました。

返ってきた答えが、「4コマ漫画を表現したら」でした。四角いパッケージ箱に入れるんだからその辺をうまく使って表現しようと。人によっては捨ててしまうパッケージにストーリーがある、最高だなと思いました。

Y:ヨーヨーを3色(赤・青・黄色)に別けたのも目を引くよね。

H:たくさんの人に手に取ってもらいたいです。

*商品ページはこちら

柳 高志 Takashi Yanagi

1971年 茨城生まれ。世界屈指のヨーヨーコレクター。現在、集めたコレクションは国内外合わせて約15000点にのぼり所有している。1997年のハイパーヨーヨーブーム時に数々のイベント等でヨーヨーの講師を勤め、各方面のメディアなどにも取り上げられる。2005年にセブンイレブン復刻版コカコーラヨーヨーの監修を勤める。