司会:指人形、どんなキャラクター物があったんですか?
岩井:「サザエさん」があって、「ストツー」とか藤子不二雄のものもありました。古くは「ミラーマン」とか
「マジンガーZ」とか…薬局でもらえる「ケロちゃん」もありますね。形も色々です。指がすっぽり入る大きい物もあります。
鈴木:集めるの大変そうですね。指人形収集家は存在しますか?
岩井:いますよ。何人かは今でも繋がってます。
鈴木:そもそも「ビッケ」とはどの様なアニメーションですか?
岩井:1974年、フジテレビ水曜日の19:00に放送してました。今で言うゴールデンタイムですね。
鈴木:平日のその時間帯でアニメ放送するんですね。
岩井:スウェーデンの小説で日本がアニメーションにしました。海賊が仲間と冒険をする物語です。ちなみにワンピースの作者も「ビッケ」が好きで海賊の物語を描いたと言ってます。機転が利く主人公のビッケが問題を解決していきます。それ以外のキャラクターは特に能力が無い設定です。海賊という一番野蛮な人種なのに暴力嫌いというか臆病という設定が妙というか。暴力に訴えるのではなく、最後必ず握手で終わるんですよね。やられたらやり返せの昭和テイストでは無いですね。
実は最近もスウェーデンで作った「ビッケ」のアニメーションを吹き替えで、日本で上映したんですけど、上映初めてすぐに公開終了しちゃいました。残念なことに同時期に鬼滅が公開されました…。
今Amazon PrimeやDVDで普通に見れます。是非見てください。
全員で岩井さんのコレクションルームに
鈴木:凄い…。こんなにグッズってあるんですね…。
岩井:昔のテレビなんかも置いて、昭和テイストを演出しました。
鈴木:これがカブトですか。奇麗な状態で残っているんですね。
司会:これだけのグッズを集めるの大変ですよね。今でこそインターネットで検索出来ますけど。情報収集はどの様にして?
岩井:そうですね。日本中のアンティークショップやフィギア店、玩具店などを回って集めました。あと2009年にドイツでビッケの実写版があるのがわかって、1人でドイツにも行きました。もちろんグッズも販売されていたので一通り買いました。あとはドイツのマーケットもそうですが、同時期に台湾に遊園地ができるんです。「ビッケ」が好きだったオーナーが遊園地を復興させるために「ビッケ」をキャラクターとして使用するんです。ベルギーでは「ビッケ」遊園地が4つあったりとか…。それぞれ現地に行ってグッズを買ってくるって言うことをしてグッズを集めました。ご覧の様に結構な数のグッズが集まってのでギネスに申請してみたところ、通って認定されました。
ちょっと宣伝していいですか?
司会:どうぞ!
今年のGWのイベントに、昭和49年当時の「ビッケ」の線画を使って、バッグとかカップなど初めて作ったグッズを小田急のイベントで販売します。僕が作った手ぬぐいとか指人形も、そのイベントで販売するのでお時間のある方は是非お越しください。
司会:最後に今後の目標などあれば。
岩井:とにかく「ビッケ」の普及に力を注ぎます。現在はターゲットが50代~60代なんですが、イラストもカワイイので今後は「ビッケ」を知らない若い人にも知ってもらえる様にイベントやグッズを販売しようと考えています。
鈴木:お子さんが興味を持ち、それを親が説明する。そんな形もありですね。
岩井:はい。
ワンピースを知ってる人たちにとっては元ネタとして知ってもらったり。
サブスクをやってる人はビッケを検索して見てもらったり。
あと2年で放映50周年なので、その時にはもうちょっと大きい動きができたらなと思ってます。
今度は大きいソフビ作りたいですね。大きなバイキング。
6年続けてきているビッケの同人誌も続けていきます。
ありがとうございました。
海賊印刷 VIKING PRINT
「小さなバイキングビッケ てぬぐい」 制作 (株)かまわぬ謹製の新色含む全4色などを数量限定販売。
その他、「小さなバイキングビッケの指人形セット」「マルチクリーニングクロス」など海賊印刷オリジナルグッズを販売します。
●「関修一原画展」日時:2022年4月27日(水)〜5月3日(祝・火) 場所:丸善日本橋店「関修一原画展」3Fギャラリー
●「スーパーフェスティバル エクストラ Vol.2」日時:2022年4月29日(祝・金) 場所:科学技術館
●「アルプスの少女ハイジGWスペシャルショップ」日時:2022年5月2日(月)〜5月10日(火) 場所:小田急百貨店 新宿店本館1F